三重LFP第2回研修会を開催しました
令和6年8月9日(金)津市久居アルスプラザ ギャラリーにて、LFP三重第二回研修会が開催され、生産者をはじめ加工事業者、流通販売事業者さま、そして関係者を含めた45名(会場40名、オンライン5名)が参加されました。
第一部では総合プロデューサー千葉氏から、「環境変化から考える地域ビジネス創出」と題しまして、講演がありました。
前回のワークショップの結果を踏まえ、人口減少・地球温暖化率の上昇が課題ということで、これらを「危機」ではなく「変化」として捉え、地域ビジネスも「変革」を行う必要性が論じられました。
過去の実績として、山形県の紅花産業を例に、炙り出された課題・問題点から、変えるべき点・実現したいことを洗い出すうちに、紅花に対して興味を持つ人々が増え、プラットフォームが広がっていったというお話の共有がありました。紅花の新たな価値が見出され、若い人々が紅花を生産することに意欲的であることなど、「変化」が激しい時代に、「地域」として「可能性」を広げたという事例のお話でした。
初参加の方の自己紹介を行った後、第二部では具体的なビジネスモデルを作ることをテーマにワークショップが開催されました。
まず、LFPコーディネーター小倉氏より、前回のワークショップで参加者でまとめた課題の6カテゴリー(人口減少、環境問題、フードロス、三重県食材のブランド化、消費者への情報発信、その他)を紹介し、課題解決のためにどうすれば良いのか、島根県の大根島の実績を事例に、ビジネスに繋げていく道筋の説明を行い、その後、各グループに分かれワークショップを行いました。
各グループの発表では、県内産品のPR不足のため、宣伝に強みを持った方と協力をし、素材は全て三重県産の「三重県全部のせサンドイッチ」の開発はどうかというアイデア、
市個別の認知度は高いが、三重県全体の認知度が低いため、オール三重としてのブランド化が重要であるというアイデア、ターゲットは無添加等に関心のある子育て世代の方々に絞り、県産野菜のフードロスを解決するにあたり、付加価値として無添加、グルテンフリーなどの製品を開発する、等の具体的なアイデアが発表されました。
最後は千葉プロデューサーから、未来を予測して製造した製品はよき結果をもたらすという総括がありました。参加者は熱心に耳を傾け、今後のビジネスに向けてたくさんのヒントを得た、真剣で有意義な研修会となりました。