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お知らせ

令和6年度 LFPながの第1回研修会を開催しました

令和6年5月30日(木)、JA長野県ビル 12Ⅾ会議室にて、LFPながのパートナー、関係事業者、国・県・市町村等の関係機関が合わせて50名(会場10名、オンライン40名)が参加し、令和6年度LFPながの第1回研修会を開催しました。

第1部では、長野県農政部 農産物マーケティング室 片井室長のご挨拶の後、今年度初めての研修会のため、リアル・オンラインともに、参加者の自己紹介とこれまでの個々のLFPでの活動の紹介や、今年度の取組目標等を共有しました。

その後、LFPながの事務局 株式会社産直新聞社より、「昨年度までの取組実績・本年度のLFPながのの方向性」と題してLFPとは何か、事業目標や事業内容・施策のポイント等の説明がありました。

この中で、LFPでは新商品を開発するという「結果」だけでなく、開発のためにプラットフォームを形成して議論するという「目的」と「プロセス」が重要であるという認識を共有しました。

また、昨年度までに取り組んだメインテーマ・サブテーマについて、信州産小麦を利用して開発されたおやきや肉まん(令和5年度)、摘果リンゴを使用した土産品(令和4年度)、エノキタケを使用したハンバーグやコロッケ等(令和3年度)、過去に開発された計23商品の紹介を行いました。

第2部では、下記3つのテーマごとの分科会が設定されました。

①信州産小麦の利用と栽培拡大の促進

②廃棄・未利用資源のアップサイクル(摘果リンゴ・ホエー)

③エノキタケなど栽培キノコの夏期の販売促進

今年度の方針は、昨年度までの取組で浮かび上がった課題の解決に重きを置いて議論が繰り広げられました。

信州産小麦分科会では、昨年度の、小麦の需要拡大のための取組である「信州こむぎ大行動」について紹介がありました。新商品の試食会で提供した、のべ1600食分の消費者アンケート調査を通じて、信州産小麦への認知拡大に繋がったことがわかったため、今年度は消費者への視点だけではなく、生産者の方に栽培の意欲を高めるために取り組む必要があるという認識を共有しました。

昨年度の取組の中で、小規模な小麦生産者は、加工事業者が必要とする大ロット生産分の小麦を確保できないために出荷を諦める、という課題があることが浮かび上がりました。そのため、今年度はこれまでの大規模サプライチェーンを引き続き強化・拡大しつつ、並行して地域内の小規模なサプライチェーンを構築することが提案されました。

また、今年度はPRに主軸を置いて活動していこうといった意見や、グルテンフリーが叫ばれる現代社会で、小麦イコールグルテンという誤った認識を正すため、表示の仕方にも工夫が必要といった意見も出ました。

2つ目のメインテーマであるアップサイクル分科会では、令和4年度メインテーマの摘果リンゴだけではなく、過年度サブテーマの小布施町の栗の鬼皮や赤えんどう豆の廃棄分、また新たに、チーズを作る過程で発生するホエーの利用などについて話し合いました。様々な知見を持ったLFPパートナーと繋がり、廃棄ではなく付加価値をつけた利用方法を構築していこうと今年度の方向性の道筋が見えました。中央LFP事務局からは、ホエーを利用したみやざきLFPの事例の紹介も行いました。

3つ目のメインテーマであるエノキタケ分科会では、核となる生鮮品の生産販売を続けながら、年間を通して安定的に商品を拡大ホエーには、加工品の質の向上・量の拡大に取り組むことが重要だという認識が共有されました。またこれまでに開発されたエノキタケを使った新商品について、県内だけではなく、全国的に広めていきたいという熱い思いが語られました。

最後のフリートークでは、新たな発見があった、参考になった、貢献できることがありそう等様々な感想や意見が飛び交い、これまでのLFP事業の継承・更なる拡大・改良に向けた、熱心な研修会となりました。

▼会場(JA長野県ビル)の様子

▼分科会の様子

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